2013年03月02日

ばんばん、ばばん。

 『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い』『ダイ・ハード ラスト・デイ』『悪人に平穏無し』のネタバレめも書き。最近ブルース・ウィリス頑張りすぎだろ。・『ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い』

 主演のジョシュ・デュアメル目的で行きました。分かりやすい。マイケル・ベイ版『トランスフォーマー』シリーズで人間側の実戦部隊指揮官をしてた普通にイケメン普通にでかい、個人的にはセクシーボイス分類な方です。脇にブルース・ウィリスっていうのもすごいなーと。てっきり、都市がひとつ崩壊するばりばりアクション映画かと思っていました。
 ので、良い意味で裏切られたという感じ。
 原題の『FIRE WITH FIRE』って毒を持って毒を制す、っていう意味があるんですね。どうして副題の邦題はそうなったのだ…。
 消防士のジェレミーが新興ギャングのボス、ヘイガンによる殺人事件を目撃した為に、証人保護プログラムによって身を隠す。しかしギャングに情報が漏れて自分の身近なひとが狙われたことで、ジェレミーは逆にギャングのボスを殺そうと狙い始めるという話。
 ジェレミーは消防士仲間や恋人との絆にある意味依存しているから、狙われたことで過剰な反応を返したんだろうなーと。でないとあそこでぷちんとスイッチが入ったわけが想像しにくいかな。でも銃の扱いもよく分かっていないので、密売人相手に、この銃しか使ったことがないからこれでいい、と言うとそんなもんスーパーで売ってるぜ、ってバカにされたり。ボスの居所を吐かせようとして手下に凄惨な拷問を加えたりするけど、それをしながら嘔吐する、すごくアンバランスな復讐者。
 ギャングはアーリア系の人種差別者(ネオナチ的な)…というのはまあ、様式美として、黒人のギャングと抗争をしている、というのが設定としてあるので、きっかけの殺人事件も、このギャング同士の島争いという側面がある。そのときに名前を聞いていたから、ジェレミーも密売人に辿り着ける、という伏線。
 ちょっとした背景をうまく物語の中に取り込んでいるかな。動くに動けない警察側の物語なんかも。証人保護プログラムとあっても、それは完璧じゃないし、警察側も以前犠牲を出しながら法制度の下検挙できずにいて、またその過ちを繰り返すのを黙ってみているしかないもどかしさとか。
 ただこれはかなり想像で補完している側面はあります。いろんな要素を入れ込んでいるけど使い切れていないというか、もったいない感があるというか。ヒットマンに含みを持たせながらそれを生かしきれていなかったり、ちょっとちぐはぐ感はあるかなー。

・『ダイ・ハード ラスト・デイ』

 一度くらいは劇場で見たいなーと思っていたので。
 ……うん…。ちょっと舞台を広げすぎたかな…。
 初めて見たシリーズが2で、それが好きすぎるのでどうしても比べちゃうんだけど、なんだろーな、マクレーンといったらぼやきながらいろんな市民を巻き込みつつ協力させちゃうっていうのが好きなポイントの一つなのでその成分が足りない。生き生きとトラブルに巻き込まれていくのはマクレーンじゃない。ホテルで、息子がどうやって忍び込もうかっていう裏稼業的な考え方しかできないところで、ひょっこり出てってさっさとスタッフにカードキー借りちゃうというのは良かったけど。
 アクションのテンポも最後に向けて盛り上がるという感じがないなあ。頭を振り絞って極限にとんでもない作戦をひねり出すっていうのがさあ…、最後にうおおおおおってなる感覚に夢を持ちすぎなのかも。
 もちろん、アクション映画としては、すかーっと一発やってくれている感じはあるので、頭を空っぽにして楽しめる……けど…けど、ダイ・ハードはコマンドーとは違うの!違うの!!!

・『悪人に平穏なし』

 特殊部隊で辣腕を振るっていたが、今は閑職に回され、アルコールに溺れる警官サントスは、明け方に入ったバーでトラブルを起こし、殺人を犯してしまう。その殺人を隠蔽しようと工作し、ひとり現場から逃げ去った男を追ううちに麻薬密売、そしてテロ組織へと繋がる陰謀をかぎつけ、それを追い始める。一方司法当局も事件を追ううちに、その組織への点を拾い始めるが、同時にサントスに疑惑を向け始める、という話。
 話が錯綜しているし、台詞も少ないので筋を追っかけるのが大変でした。見せる絵で説明を省いている感じ。
 サントス自身、衝動的に殺人を犯してしまうほどに落ちぶれて、警官どころか完全に悪人なんだけれど、どうして執拗に組織を追い始めるのかといったモノローグは一切ない。正義ではない、という立脚点がおもしろい。特殊部隊で華々しい経歴を歩んできた名残なのか、獲物を追いかける凄みと増していく鋭さとか。
 一方、司法当局の捜査の杜撰さや怠惰さ(テロ組織に対する)も浮かび上がってくる。書類を提出し忘れ、麻薬密売は不起訴となり、そのまま捜査は終了。密売組織はいくらでもあるからいちいち追っかけてられない、という本音。その中で着々と計画を進められていくテロ計画が不気味。
 さまざまな悪が蠢いている感じがスゴイ。これは面白かったです。
posted by みなと at 15:14| Comment(0) | みるみる
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。