2007年07月01日

あらびあほてほて。その8。

〜シリア篇 そのよん〜





ガイドさんは敬虔なイスラム教徒だったので、一度、礼拝の時間にモスクを見学した時は、みなとたちから離れて祈りを捧げたりしていました。他の時間はそうでもなかったので仕事中は一日5回の礼拝も省略できるのでしょうか。(ちなみに騒いで怒られた。←当たり前です。)


メッカに礼拝したんだーと写真を見せてもらいました。すーっごい人波だな!21日間滞在して、その時は5キロ近く痩せたとか。

うれしそうに自慢していたので、(かわいいおじさまだ…。)イスラム教徒にとってのメッカの巡礼ってほんと重要事なんだなあと思いました。

そしてさりげに奥さんの写真も見せてくれたり、携帯は娘さんの写真が待ち受けだったりしたので、家族溺愛のようです。首都に戻ってきた時は、うきうきと自宅に戻られました。





=イスラム教関連=





まず、アル・ハラウィア・メドレセです。

ここのミヒラーブは木製の装飾が施されています。そしてなぜかイオニア式の木製列柱もあります。アンカサスの葉の文様がきれい。



女性が中を見学する時は、ねずみ男のごとくフードの付いた丈の長さは引きずる勢いの長衣を羽織らなければなりません。メドレセの受付で貸し出ししています。色は茶色でボタン代わりのマジックテープを上まで留めなければなりません。

とにかく暑い。サウナのようなものです、だってこの服ナイロン製っぽい…まるきりカッパです。

半袖でへらへら入っていける男性陣が。



「暑そうだねえ。」←まだ許せる。

「まるで秘密結社のようだなー。」←男人には真夏でもアーマースーツ着てもらおうか。

「KK●(伏せてない…。)だな!顔も隠せよ!」←十字架に吊るして燃やすぞこらあ!



このメドレセの向かいに大きなモスクがあります。

スーク(市場)の狭い路地の終点にあるあたり、生活に密着感がありますね。





お次はサラディン廟、ウマイヤド・モスク、アゼム宮殿のみっつ。ほぼ近接というか同敷地内というか。



メインはウマイヤド・モスクですね。(ちなみにここもねずみ男。色がねずみ色なので、ほんとにねずみ男。)

イスラム第四の聖地であり、現存する世界最古のモスクといわれています。もとはハタド神殿だったものをヨハネ教会に改築、そしてさらにウマイヤ朝カリフ、アルワリード・イブン・アブドゥルマリクによって10年の歳月をかけて現在のような壮麗なモスクになったとか。



モスクの内庭の広さにも驚きますが、それ以上にモスク正面のモザイク画がすごいです。イスラム装飾というと格子文様、植物文様が思い浮かびますが、それらの形式が現われる前だったのでしょう、金地に青々と茂る緑の木が自由に描かれています。大きすぎて、モザイク画といわれないと筆で描き込んだようにしか見えません。



みっつのミナレット(尖塔)が現存していますが、(イエスのミナレット、花嫁のミナレット、カイト・ベイのミナレット。)これらはすべて形が違います。建てられた時代が違うのかなあ。

地図で見るかぎり、台座だけが残されている場所が二ヶ所あるので、合計五本のミナレットがあったのでしょう。



靴を脱がないといけないのですが、廊下も柱も大理石でちょっとひんやりした感じです。方々に埋め込まれている文様を眺めているだけで楽しい。

人はすごく多いです。観光客と巡礼者と、どのくらいの割合なんでしょうね。半々くらい?



で、モスク内部ですが、ここにビザンチン時代のキリスト教会の名残があります。

聖ヨハネの遺骨を納める小さなドームが置かれています。そのため、キリスト教徒とイスラム教徒がともに巡礼をしていた時代もあったとか。緑色のガラスがはめ込まれ、中はあまりよく見えませんでしたが…。



モスクの内装は、天井やミヒラーブはそれは細密な文様が彫られています。内部は後世の手が入っているのかも。そして色鮮やかなステンドグラス。なんとなく不思議な感じです。

午後の礼拝が近い時間だったせいか、場所取りをしている信者も結構多かったです。

歩きながらの見学だったため、これらの写真、ぜんぶブレました……うわああん。





で、サラディン廟

こちらは、想像よりずいぶん小ぶりでした。サラディンの棺の一角には緑色のターバンが巻きつけられています。偉人を葬る際の習慣だとか。

その棺のとなりには大理石で作られたお棺がもう一つ安置されています。これはドイツ皇帝ヴィルヘルム2世が寄贈したものです。や、身体は一つなんだから、ふたつあっても……。オスマン帝国との友好の証でしょうか、第一次大戦へ向けての。





そしてアゼム宮殿ですね。

オスマン帝国のダマスカス総督アサド・パシャ・アル・アゼムによって建造されます。現在は民族芸術博物館として公開されています。

人形がえらいリアルですが、スーフィーの服飾を初めて間近で見れたので満足。



ここに来ていた女学生の子に絵を描かせてもらいましたー。そばでじーっと見れるのでうれしい!(動機が不純すぎ。)目鼻立ちがはっきりしていて美人だなあ…。目元が強い感じの子でした。





=スーク=





いわゆるバザール、市場のことです。

アレッポとダマスカスのスークに行きましたが、アレッポの方がおもしろかったかなあ。

それもそのはずで、アレッポのスークは全長12キロ、中東最大といわれているそうです。もうね、完全に迷路です。メインストリートを確認しながら脇道に入らないと戻って来れない気がします。



バザールもそうですが、布地なら布地、スパイスならスパイス、と同じものを商う店はかたまっています。なので、目的のものがあれば、あまり迷うこともないかも。ただ、香辛料の匂いが苦手な方はスパイスコーナーを通り抜けるのは大変かもしれません。むせる勢いです。

ちなみにみなとは肉売り場のにおいがアウトでした。一軒ならいいのですが、それが軒を連ねて充満していたので…。生肉というか、皮がはがれた羊まるまる一頭とかが店先にぶらさがっています。冷蔵してないですねえ。なかなか壮観……。



名産品としてはオリーブ石鹸があります。ゼノビアも愛用しており、ローリエのオイルが多いほど高級だとか。……買いませんでしたが…。

他にはピスタチオや寄せ木細工、カラフルな女性用のスカーフなどでしょうか。ヒトデや珊瑚の剥製っぽいのもあったけど内陸のはずなんですが。

添乗員さんが日用品でおもしろいものを買っていました。女性が髪を隠すため、伸縮性のある布をわっか状にしてスカーフの形を崩れないようにするものです。うーん、ヘアバンドを後ろ髪ではなく顎の方に回すかんじ。隠すにもシルエットの形に気を使ったりと、おしゃれって奥深いですね。



ダマスカスで行ったハミディエ・スークは歩行者専用だったのですが、アレッポのスークはそこに道がある限り、車というか人が見えないくらいに商品を積んだチャリとか荷車が暴走していました。ぼけっと歩いているとひかれそうになります危ないわー。



自分がそれなりに満足な買い物をしたのでほくほくと歩いていたら、しつこく呼びかけられたので布地の店に寄ってみると、「パシュミナ!10ドル!」…いらん!大体この柄、中国で見たことあるぞ。「ノー1ドル!」とふっかけてさっさと行こうとしたら、「5ドル!4ドル!」しつこいなーと思っていると、店主もこいつ分かってないな?とばかりに突然ライターを出したかと思うと、そのスカーフのひと房をいきなり燃やしてしまいました。「パシュミナ、オーケー?」ますます訳分かりませんよ!つうかもうこの商品傷物じゃねーか!

あれ、何が言いたかったのでしょうねえ……未だに分からないのですが。苦笑。



あと、変わったところで、スレイマニユェのモスクの中庭に職人バザールがあります。テラコッタの陶器を作ったお店とかありました。



=その他=





まずはカシオン山。山腹にレストランがあり、ダマスカスの夜景を楽しみながら食事ができるいいスポットじゃないかーと思っていたら。

実は旧約聖書の舞台で、カインとアベル兄弟による人類最初の殺人が行なわれた舞台だそうです…………えーっ?!

現在は山頂に電波塔?が建っていて、中腹まで住宅が埋まっています。



あとはオスマン時代の鉄道でロレンスによって爆破されたヒジャーズ駅。現在は人ではなく貨物のみ取り扱いです。



それから、ハマの水車。大きいです。(それだけ…?)よく知らないんだよ…。



あと、面白かったのが各国大使館。イランは格子文様が描かれた建物で、アラブ首長国連邦もイスラム的な建築物。ロシアもなかなかに豪華な建物。で、日本は…見逃しそうなほど小さなビルでした。在留邦人が少ないから仕方がないのでしょうね。





これでシリアは終わりですね。次はヨルダンだー。(いつまで続ける気。)
posted by みなと at 21:51| Comment(0) | てくてく・中東篇
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