2007年06月30日

あらびあほてほて。その7。

〜シリア篇 そのさん〜



今回の旅行で水煙草を初体験してきました。
よくシルクロードの写真で、きれいな装飾を施したビンからのびているチューブをくわえているおじいさん、というのがありますよね。ほんとに結構このビンがデカイ。その口の辺りに炭をのせて、ビンの中の水を煙が通ってくる仕組み…なのかな?



ツアーのスモーカーなおじさんが食後に、実に陶酔した表情でのんでおられたので、わらわらと見物に。



「いやあ、これはいいですよ。煙草だったら3分ほどで終わっちゃうけど、これなら15分だって吸ってられますからねえ。」



そういや、結構ながながとくつろいでいますよね。まあ、水煙草のほうが受動喫煙の害も少し低いし、健康面でも少しはましらしいし。



「吸ってみます?」



といわれて乗り気になる方もなる方ですが。ちなみにみなとは煙草吸いません。においがだめ。のどもだめ。



さっそく一回目。吸ってー、吐くのはチューブから口を離してー。……って、あれ?煙でないよ?
吸えてない!と総ツッコミをくらいながら、今度こそーっと肺まで吸い込む勢いで深呼吸すると、かすかにビンの中で水がごぼごぼっと音を立てるのがチューブ越しに伝わってきました。(どうも、周りの人には聞こえないみたいです。)これか、この感じか!とふーっと息を吐くと、今度は煙がちゃんと出て……。



「げほがほげほがほっっ。」



当たり前っちゃ当たり前ですね。赤の他人の笑いまで取ってきましたよ。
煙ですが、なんとストロベリーの香がしました。ものすごく甘いんです。あれには驚きました。他にも色々あるのかなあ。



しっかし、自宅で楽しむには道具が随分必要です。炭をおこす道具、炭を運ぶ道具、で水煙草本体。
レストランで食前食後に注文して楽しむ人が多いわけです。ああ、だから写真でも、喫茶が傍らにあるんだ…。



=城塞=



十字軍関連と言っていいのでしょうか。それぞれ、古い歴史を持っていますが本格的な要塞化は、十字軍侵攻時代のようです。



まずはアレッポ城から。
別名、アレッポデートスポット、と名付けたいくらいにカップルがいっぱいいました。街を一望できるしカフェもあるからでしょうか。もっとも、一望しようと城壁から身を乗り出したら「命綱よこせー!」というような強風でしたが。



このアレッポ城の歴史ですが紀元前10世紀に建てられた神殿が元という話もあるそうです。地元神ハダテの神殿も置かれていましたが、数多くの帝国による侵攻を経て、ついに十字軍侵攻の時代に要塞化されます。アレッポという街が東西交易の要衝でもあり、戦略的にも重要だったせいでしょうねえ。



城内に入る手前に狛犬よろしくライオン2頭がお出迎え。泣き顔と笑い顔というなんともユーモラスなものです。
城塞の門の復元度に比べ、城内は崩壊が激しいです。なんでも地震によってほとんど廃墟となったそうです。至るところで通路が壊れているのですが、こんな城塞の中に住居にモスクにミヒラーブ(神学校)とすべてそろっていたのだなあと感心してしまったり。ひとつの町になっているのがこちらの城塞の特徴みたいですね。
貯水槽から秘密の通路へ至る道などはホラーです。真っ暗闇で懐中電灯がないと何も見えないんですよー。(そんなところに降りるな。)



ですが、マムルーク時代の宮殿は内装がとても壮麗でした。格子文様に細やかな装飾のステンドグラス。床に穴が開いているな、と思ったら、下階の通路の明かり取りだったり。
ただ、この床の穴が曲者で、落ちないように金網が張ってはいるのですが……この網、大人の足も余裕で抜けられます。危ないなーと思っていたら案の定子供がはまって大騒ぎに。もうすこし細かい網を張った方が…。



次は、サラディン城(カラアト・サラッハ・ディーン、もとはソーヌ城と呼ばれていた。)です。
ふっふっふ、サラディンですよクルド人でエジプト・アイユーブ朝初代スルタン、十字軍を敗退させエルサレムを奪還しながら敵の捕虜を帰還させ、キリスト教徒のエルサレム巡礼を許したという。(おちつけ。)みなとは一神教に少し違和感があるので、キリスト教もイスラム教も等距離…という感じですが、十字軍に関しては明らかにキリスト教(というかカトリック。)側に失点が多すぎますからねえ。



フェニキア人が要塞化し、ビザンティン時代を経て、十字軍のホスピタラー騎士団が守りを固めていたのですが、サラディンは投石器などを使い、この城塞を一時間とも二日ともいわれる短期間で陥落させました。



とかく、よくもまあ、こんな峡谷に大規模な城塞を建設したものだなーというのが最初の印象です。緑の生い茂る絶壁にぽつんと孤島のように建っています。
要塞内部が見たければ約150段あまりの階段を登らなければなりません。ここで、旅行中唯一の雨がぽつっときました。じきに晴れましたが、みんなで傘持ってきてないー!と一騒ぎ。いや傘もめんどくさいですが。(ウインドブレーカーでしのぎました。)



ここは外形の復元はかなり進んでいる方ではないでしょうか。
ですが、繁茂している雑草がこんもりとなっているのを見るにつけ、「城春にして草木深し。」という句がここほど似合う場所もない気がするなあと眺めていました。兵士だけが消え、茨に覆われていく城の途中を見ているような。
狼煙台か見張り台の塔の側壁を、リスが何匹か駆け回っているのがかわいらしかったです。



城塞の中ではここが一番好きでした。



最後はクラック・デ・シュバリエです。
まさに絵に描いたような城塞です。事実、十字軍が作った数多くの城の中でも、最も保存状態がよいとされています。標高は650メートルで、これは410メートルのサラディン城よりさらに高所です。アラブ名では「斜面の城」、クルド名では「クルドの砦」。クラック〜というのはフランス語だそうです。



この城塞の基盤は6世紀に作られたとも言います。二重の城壁による固い防備のためサラディンも落とすことができませんでしたが、マムルーク朝のバイパルスによって陥落します。



厩や食糧庫の大きさや、兵士の休息所、兵器庫と敷地の広大さや、城塞からの眺望の良さもすごいです。きもちいい。
それに、キリスト教会風の回廊建築と、イスラム教の礼拝建築が共存するように同じ城塞内にあるのがおもしろいです。男の子がミヒラーブ(メッカの方向を示す壁の凹んだ部分。)に向かってコーランの一節を唱えると、礼拝所内に反響したのは驚きました。そういえば、イスラム建築って、こういった音響が優れているところが多かったんですよね。
でもね、少年、みなとは君がガイドさんからちゃんとチップを貰っていたのは見たのだから、そのあとみなとにチップを要求しない!ふらふらしてるけど、一応このグループなのー。



城内の見張り台に、石を7つの穴に入れていくゲームの穴が掘ってあったのに笑ってしまいました。緊急の事態でなければ見張りって暇だもんねえ。

posted by みなと at 23:58| Comment(0) | てくてく・中東篇
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